定期報告は特定建築物定期調査、建築設備定期検査、防火設備定期検査、昇降機等定期検査4つがあります。 そのうち、建物を調査するのが特定建築物定期調査です。 特定建築物は、病院や特別養護老人ホームなどの高齢者入所施設やマンション、デパート、ホテルなどのように不特定多数の人が使う建物をさします。
目次
・特定建築物の定期報告とは
・まとめ
特定建築物定期調査とは
定期報告には、特定建築物定期調査、建築設備定期検査、防火設備定期検査、昇降機等定期検査の4つがあります。
このうち、建物の状態を調査するのが特定建築物定期調査です。
特定建築物は、病院や特別養護老人ホームなどの高齢者入所施設やマンション、デパート、ホテルなどのように不特定多数の人が使う建物をさします。
建築設備の定期報告は原則として毎年行いますが、特定建築物の報告周期はエリアによって異なり、毎年、2年ごと、3年ごとの場合があります。そのため、報告周期は所管の役所に確認する必要があります。
また、提出するタイミングも決められており、提出周期と同様にエリアによって異なります。
一部の地域では、審査受付期間が特定の1ヶ月間のみと定められている場合があるため、報告時期について注意が必要です。
調査する項目は?
特定建築物の定期報告の調査項目は下記の通りになります。
●敷地・地盤
●建築物の外部
●屋上・屋根
●建築物の内壁
●避難施設
●その他(特殊な構造等、避雷設備、煙突)
以上は大項目で、調査項目はさらに詳細に分かれていて、全部で132項目あります。 建物によっては該当しない項目もあるので、当てはまるものを現状の建物の状況と建築確認
申請時の図面を比較しながら調査をします。用途によって該当項目が異なるので調査項目を間違えないよう注意が必要です。
特定建築物定期調査の報告周期と報告時期は?
首都圏の場合、主要な報告するサイクルは下記の通りです。
毎年
神奈川県横須賀市、藤沢市、厚木市、相模原市、鎌倉市、平塚市、小田原市、秦野市、茅ヶ崎市、大和市、逗子市
2年
千葉県柏市、千葉県松戸市、神奈川県綾瀬市、千葉県(用途による)、埼玉県(用途による)
3年
東京都、神奈川県横浜市、神奈川県川崎市、千葉県(用途による)、埼玉県(用途による)
定期報告書の提出窓口
定期調査報告を申請する際、窓口は特定行政庁または、民間検査機関の提出になります。
民間検査機関は別途手数料がかかりますので注意が必要です。
民間検査機関
東京都 :東京都防災・建築まちづくりセンター
神奈川県:神奈川県建築安全協会
神奈川県の場合、横浜市、川崎市、茅ヶ崎市、藤沢市の特定行政庁への提出の場合は
市役所へ直接報告でき、手数料はかかりません。
また、神奈川県内で特定行政庁でない以下の市町村の場合は、県土整備局建築住宅部建築安全課への提出が可能で、こちらも手数料はかかりません。
対象区域 逗子市、三浦市、伊勢原市、海老名市、座間市、南足柄市、綾瀬市、葉山町、寒川町、大磯町、二宮町、中井町、大井町、松田町、山北町、開成町、箱根町、真鶴町、湯河原町、愛川町、清川村
調査で実際にあった指摘事例
定期報告は決まった調査項目に基づいて確認し、実際に調査を行った後に管理者様に調査事項を報告します。
調査をしてみると、普段施設管理者の方が気がつかなかった事象が結構あります。
ここでは実際にあった事例をお伝えします。 ●屋上:シート防水のシートが破れていた。
●外壁:窓ガラスの割れ(網入りガラスの熱割れが多い)
●外壁:コンクリート躯体から、鉄筋が錆びて露出する爆裂を起こしていた
●外壁:外壁タイルが経年劣化と建物の挙動により、剥落しそうになっていた ●外壁:バルコニー手すり下のコンクリート部分が手すりの挙動により、ひび割れて剥落し
●外壁:外壁タイルが経年劣化と建物の挙動により、剥落しそうになっていた ●外壁:バルコニー手すり下のコンクリート部分が手すりの挙動により、ひび割れて剥離していた ●室内天井:エアコンのドレーン排水管の破損による漏水
●避難設備:非常用の照明装置の不点灯 上記のように屋上や外壁での不具合は意外と多くありす。
シート防水のシートが破れていた事例
雨水が集まるドレーン周りですので、漏水の原因になり、このような状況であれば早急に修繕対応が必要です。
バルコニーの上裏の爆裂によるクラックコンクリートの破片が落下すると大変危険です!特に外壁は知らぬ間にタイルやコンクリート塊や、ガラスの破片が落ちて通行人にケガをさせてしまう恐れもあります。
建物を管理者の方は是非とも、決められた時期に定期調査報告をしていただきたいと思います。また、定期報告調査をお願いする場合、実際に不具合などの是正事項があった際、どのように対応したら良いかを相談できる人がいる、設計事務所や専門会社にお願いするのが良いでしょう。
適切な修繕や是正方法をアドバイスできる会社が定期報告に良いパートナーだと思います。
まとめ
・調査項目は用途によって異なるので間違えないように調査する
・エリアによって提出周期と提出時期が違うので注意が必要 ・管理者が気がつかない事象が意外と多い ・適切な修繕や是正方法をアドバイスできる良いパートナーを選ぶ
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