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認定こども園|子どもたちの心を育む緑の空間

更新日:4月15日

認定こども園 ランチルーム

認定こども園の設計において、緑豊かな環境は、子どもたちが健やかに成長するための重要な要素であり、同時に職員にとっても精神的なリフレッシュやストレス軽減に繋がります。


こうした環境を実現するためには、園舎の設計段階から緑視率というものの確保を意識したプランニングが求められます。

 

目次

・緑視率とは

・緑豊かな環境のメリット

・緑視率の確保へのアプローチ

・環境教育への取り組み

・園舎と自然の融合


緑視率とは


緑視率とは、人の視界に占める緑の割合の指標をいいます。

人は緑が多い環境にいるとリラックスして、集中力があがり、作業効率UPなどにつながります。

緑視率の適正な割合は、室内で15%以上、屋外では25%を超える状態で緑が多いと感じ始め、「快適性の高まり」や「疲労感をやわらげる」などの直接的な効果があります。


緑豊かな環境のメリット


子どもたちへの影響

自然に触れることは、子どもたちの感覚的な発達を促します。

土や植物に直接触れることで、触覚や嗅覚を刺激し、豊かな想像力や探求心を育みます。

また、自然の中で遊ぶことは身体的な活動を促し、健康的な体の発達にも寄与します。

さらに、自然の中での経験は、生態系や季節の変化に対する理解を深め、環境に対する意識を育む基礎となります。


職員への影響

緑豊かな環境は職員のメンタルヘルスにも好影響を与えます。

自然の中で過ごす時間は、ストレスの軽減や心の落ち着きをもたらし、職員の仕事への満足度向上に繋がります。

また、園内の自然を通じた活動は、子どもたちとのコミュニケーションの機会を増やし、より充実した職務環境を提供します。


観葉植物



















緑視率の確保へのアプローチ


敷地計画における緑地の確保

園舎の設計段階から、敷地内にどのように緑を配置するかを考えることが重要です。

敷地の条件に応じて緑化難しい場合、屋上緑化や壁面緑化を取り入れることで、限られたスペースでも緑視率を向上させることが可能です。

また、遊び場や園路を緑地に組み込むことで、自然に触れる機会を増やします。


地域の自然を活かした設計

地域固有の植物を植栽することで、子どもたちに地域の自然環境への理解を深める機会を提供します。

また、地域の生物多様性の保全にも貢献し、地域コミュニティとの連携を促進します。


持続可能な緑地管理

持続可能な緑地管理は、生態系など環境への配慮と資源の有効活用のバランスを考えた上で大切です。

水資源の有効活用、土壌保全、生物多様性の促すことが含まれます。

たとえば、雨水を利用した灌漑システムや、地元で容易に手に入る自然材料の使用は、環境負荷を減らし、緑地の持続可能な管理に役立ちます。






環境教育への取り組み


緑豊かな環境を提供することは、子どもたちに対する環境教育の一環としても非常に重要です。

園内での植樹活動、草花や野菜作り、小さな生き物観察など、自然と触れ合う活動を通じて、子どもたちに地球環境への意識を高める機会を提供します。

これらの活動は、子どもたちが環境問題に対する理解を深め、環境保全の意識を育むことに繋がります。



園舎と自然の融合


緑豊かな環境を実現するためには、園舎自体の設計も自然に馴染むように配慮する必要があります。

子どもに合わせたスケール感と、優しい素材選びで、落ち着きと安心感を与える快適な園舎となるでしょう。

また、植物の生長維持は、日当たりと風通しが大事です。

植栽する土壌も植物に適した状態にしないと、健全な状態を保てません。


壁面植栽












認定こども園|子どもたちの心を育む緑の空間

【まとめ】


認定こども園の園舎設計において緑視率の確保を目指すことは、子どもたちの健やかな成長と職員の働きやすさを実現するだけでなく、環境への配慮と持続可能な社会づくりにも貢献します。

緑豊かな環境は、教育的な価値も高く、子どもたちにとって忘れられない貴重な学びの場となります。




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