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放課後等デイサービスの開設ガイド|選ばれる「療育の場」をつくる設計の工夫

  • 執筆者の写真: estyleishii
    estyleishii
  • 2022年3月29日
  • 読了時間: 4分

更新日:1月29日

放課後等デイサービス外観

障がい児福祉施設の中で、最も身近でニーズが高いのが「放課後等デイサービス」です。


かつては「放課後の預かり場」としての側面が強かった放デイですが、現在は、お子様の自立を支援する「療育(治療×教育)」の質が厳しく問われる時代へと変化しています。

事業者数が増加し、保護者の目も肥えている今、選ばれる施設になるためには、ソフト(支援内容)とハード(環境)の両面で確固たる「特徴」を持つことが不可欠です。


本記事では、放課後等デイサービスの基本基準とともに、2026年の最新情勢を踏まえた「競争力のある施設づくりのポイント」を解説します。


目次


放課後等デイサービスの概要:将来を見据えた「療育」の場

放課後等デイサービスは、学校通学中の障がい児(小学校〜高校生)が、放課後や夏休み等の長期休暇に利用できるサービスです。


  • 役割: 生活能力の向上のための訓練、社会との交流の促進、そして何より「将来の自立(就労)」を見据えた土台作りを行います。

  • 変化するニーズ: 保護者の方々が抱く「親なきあと」への不安に対し、単なる見守りではなく、確かな成長を実感できるプログラム(療育)を提供することが求められています。


建物設備基準と空間設計のポイント


放課後等デイサービスには、お子様が安全に、かつ意欲的に活動できる環境が求められます。


  • 指導訓練室: お子様一人あたり「2.47㎡以上」が基準ですが、活動内容(運動、学習、音楽など)に応じて、ゆとりを持った配置が望ましいです。

  • 静養室: 刺激に敏感なお子様が、パニック時や体調不良時に落ち着ける「個室」としての機能をしっかり整えます。

  • 相談室: 保護者の方との面談は、信頼関係を築く大切な時間です。プライバシーが守られ、話しやすい雰囲気の空間設計が重要です。

  • 洗面所・トイレ: 自立支援の一環として、お子様自身が使いやすく、かつ清潔な設備を整えます。


【2026年最新】「選ばれる施設」にするための差別化戦略

2026年現在、放デイは「特化型」への移行が進んでいます。設計段階からコンセプトを明確にすることが、地域一番店への近道です。


① 「運動・学習特化型」の環境づくり

ボルダリング壁や感覚統合を促す遊具を設置した「動」のエリアと、集中して課題に取り組める「静」のエリア。

このメリハリを視覚的(床の色を変える等)に分けることで、お子様の集中力を引き出します。

② 中高生向け「就労準備型」のオフィス風設計

将来の就労を意識し、あえて「学校」や「公園」の延長ではなく、洗練された「オフィス」や「カフェ」のようなしつらえにする事例が増えています。

環境が変わることで、お子様自身の自尊心(誇り)を高め、社会人としての意識を育みます。


人員配置:専門職が輝くステージ

管理者: 1名

  • 児童発達支援管理責任者: 1名

  • 児童指導員・保育士: 人数に応じた配置

  • 機能訓練担当職員(理学療法士・作業療法士等): 専門療育を行う場合に重要となります。


これらの専門職が、お子様のわずかな変化を見逃さないよう、「見守りやすさ」と「死角の除去」を徹底した動線設計が、スタッフの安心と安全な運営を支えます。


放課後等デイサービス外観









開設時の注意点:立地と利便性


  • アクセスの重要性: 都市部では駅から近い「利便性」が大きな武器になります。

    一方、地方部では送迎が主体となるため、大型車両が安全に乗降でき、保護者用の駐車スペースを確保できる「広めの敷地」が有利です。

  • 総量規制と物件探し: 飽和している自治体では、新規開設が制限されている場合があります。

    また、テナント入居の場合は「建築基準法(用途変更)」や「消防法」の適合チェックを、契約前に行うことが絶対条件です。


  まとめ:障がい児の「未来」を育む、温かな成長の場


放課後等デイサービスの計画は、お子様が社会へ羽ばたくための**「大切な成長の土台」**をつくることです。


  • 「預かり」から「療育」へ。 コンセプトを明確にした特化型の空間をつくる。

  • 送迎や見守りの安全性を設計で解決し、スタッフが支援に集中できる環境を整える。

  • 保護者の方が安心できる相談空間を設け、地域に信頼される拠点を目指す。


私たちは、障がい児の個性を尊重し、ご家族の想いに寄り添うための「あたたかな成長の器(うつわ)」を、専門的な設計の力で形にいたします。



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