適切なゾーニングは、認定こども園の設計において、働きやすさを実現する上で重要な要素です。
ゾーニングとは、特定の活動や機能に応じて空間を区分することで、効率的な運営と快適な環境の両立を目指すプランニング手法です。
今回は、職員が働きやすい園舎設計における適切なゾーニングを考慮した園舎設計のポイントをご案内します。
目次
活動エリアと静かなエリアの分離
子どもたちが活動的に遊ぶエリアと、静かに過ごすエリア(例:昼寝スペース、読書コーナー)を物理的に分けることで、異なる活動が同時に効率良く進むようにします。
職員が特定のグループの子どもたちを見守りやすくなり、また、必要な場所へのアクセスも容易になるメリットもあります。
公共エリアとスタッフ専用エリアの明確化
職員用の休憩室、事務室、準備室、職員トイレなどは一般の来園者や子どもたちのエリアから分けることで、職員がプライベートな時間を確保しやすくなります。
これにより、職員は休息時間にしっかりとリフレッシュでき、プライバシーも守られます。
入園・退園エリアのスムーズな流れ
園への入退園エリアを効率的にゾーン分けをし、朝の受け入れと夕方のお迎え時の混雑を避けることが理想的です。
また、安全を確保するために、子どもたちの保護者や職員が容易に出入りでき、かつ見通しの良い設計にすることが求められます。
サポート機能の集約
園の運営に必要なサポート機能(例:調理室、洗濯室、リネン室、物品倉庫)を適切に配置し、職員が日常の業務を効率良く進められるようにします。
これらの機能が適切な場所にあり、アクセスしやすいことで、作業の効率が大きく向上します。
屋外エリアの効果的な利用
屋外遊び場や園庭は子どもたちの重要な活動エリアですが、これを職員が容易に監視できる位置に配置し、安全性を確保することが大切です。
また、屋外活動のための準備や後片付けをスムーズに行えるよう、必要な物資を保管するスペースを屋外エリアに近接させることも考慮するべき点です。
ゾーニングを考慮した園舎設計 まとめ
これらのゾーニングの考慮点を踏まえることで、保育園・幼稚園・こども園を、職員が働きやすく、子どもたちが安全かつ快適に過ごせる場所とすることができます。
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