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こども園・保育園・幼稚園で冬に乾燥する理由とは?換気と加湿から考える園舎の空調計画

  • 執筆者の写真: estyleishii
    estyleishii
  • 5 日前
  • 読了時間: 3分

更新日:2 日前

保育園 園舎 夜景

換気と加湿を同時に考えることの重要性


今日も寒波の影響で寒いですね。インフルエンザも増加しているようですので、室内環境への配慮がこれまで以上に重要な時期です。

冬場になると、「加湿器を使っているのに湿度が上がらない」「換気をすると一気に乾燥する」と感じる施設は少なくありません。


この背景には、外気の「絶対湿度」という性質が大きく関係しています。認定こども園や保育園、幼稚園ではこの時期の空調調整には難儀します。

今回は園舎の空調調整に関わるお話をします。

目次




  外気の「絶対湿度」が冬は極端に低い


朝起きたときは外気気温が氷点下くらいだと、エアコンをすぐにつけることが多いかと思います。

しかし、エアコンが効いてくるころには空気がカラカラに。

そこには、暖房による温度上昇と、換気によって取り込まれる外気の性質が大きく関係しています。


湿度には

  • 相対湿度(%)

  • 絶対湿度(空気中に含まれる水蒸気量)

の2つの考え方があります。


冬の外気は、気温が低いため、実は空気中に含めることができる水分量そのもの(絶対湿度)が非常に少ない状態です。

極端に言えば、たとえ「外は湿度80%」と表示されていても、実際の水分量はごくわずかなのです。


  暖房+換気で、室内は一気に乾燥する


冬の施設では

  • 暖房によって室温を上げる

  • 法令や衛生管理のために換気を行う

という2つが同時に行われます。

ここで問題になるのが、換気によって取り込まれる空気の質です。

 

換気とは、絶対湿度の低い外気を室内に取り込む行為でもあります。

 その空気を暖房で温めると、水分量は増えないまま温度だけが上がるため、相対湿度はさらに低下します。


結果として

  • 加湿しても追いつかない

  • 換気量が多いほど乾燥する

という状態が起こります。


  乾燥がもたらす、認定こども園や保育園施設特有のリスク


室内の過度な乾燥は、単なる「不快」に感じるという事では済みません。


認定こども園・保育園では特に注意が必要です。

  • のど・鼻・気道の粘膜が乾燥し、感染症リスクが高まる

  • 肌トラブルやかゆみの増加

  • 静電気による不快感や転倒時の危険

  • 体調変化を言葉で訴えにくい園児への影響が見えにくい


「気づいた時には体調を崩していた」というケースも少なくありません。


  換気計画と加湿計画は「セット」で考える


実は冬の室内環境では、換気を減らす or 加湿器を増やすという単純な対策では不十分なのです。

 

重要なのは、換気計画と加湿計画を同時に設計することです。

例えば

  • 換気量に対して、必要な加湿量が確保できているか

  • 加湿器の設置位置が換気動線と干渉していないか

  • 空気が一部だけ乾燥・過加湿になっていないか

  • 結露やカビのリスクを同時に抑えられているか


これらは、運用だけでなく建築・設備計画の段階で差が出ます。


  まとめ


寒さが厳しくなるほど湿度が上がりにくくなるのは、外気の絶対湿度が低い状態で換気と暖房を行っているためです。

だからこそ、認定こども園や保育園、幼稚園では、換気計画と加湿計画を切り離さず、空間全体で考えることが重要になります。


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